徘徊老人と接触
・高齢社会となってしまった日本です。
当然のことながら巷には老人が溢れております。
そういう自分自身もそうなのですが、自分の事となると実感がありません。
そして、私を含めて多くの老人たちの中には一定程度の痴呆症を患う人々がいるのです。
ただ、表面上異常行動や不思議な会話をこちらが認識しない限りわかりません。
黙って座っている限り、相手がボケているのかどうか不明なのです。
・先日、マンション前で老婆が一人立っていました。
それ自体は良くある光景ですが、どうも服装がおかしいのです。
明らかにパジャマの類いでしてね。
立っているのは公道に面した歩道で、公道は車で満ちているのです。
近くに病院もないし、どこか遠くを見ているようでね。
ひと言で表現すれば、違和感しかない!
誰かを待っているのか……
私は家に戻りまして、その後妻の言いつけで近くのコンビニへ買い物に!
玄関ドアを開けると仰天!
さっきの婆さんが玄関前にしゃがんでいるのです。
心臓が止まりそうなくらい驚きました。
話しかけても反応がなく、急いで妻を呼び対応を協議
近くの交番に知らせましたが、明らかに徘徊老婆でありました。
警察官が二人やって来ましてね。
発見時の状況を逐一詳しく質問してくるのでけっこうな時間かかりましてね。
バイトの時間が迫っていたので、その旨説明し逃げるように去りましたが、
夜帰ると何もなかったような静けさで……
ちょっと不思議な気分でした。
今後このような事も頻繁に生じるのでしょうかね。
そのうち、自分が当事者になる日が来るのかもしれません。
それは驚いたでしょうね。私のマンションでは恐らく私が1番の年寄りではないかと思います。未だ60代前半ですが。そのお婆さんのようにならないように気を付けます。
明日は我が身といいますか、はたして今の自分が正常なのかどうかというそもそも論までさかのぼってしまいます。