元パワハラ上司のうわさ話に決着
・バイト先の常連客Wジジイの体調がいろんな憶測を呼んでいます。
当初は興味本位に癌ではないかと……
でも、確たる証拠があるわけではなくうわさの出所もはっきりしません。
そのうちに萎んできましてね。
まあ、本人にも失礼だし……、スタッフたちもその事に気付きはじめたようです。
常連さんですから、さほど口数が多くないと言っても長い間には多少の会話もします。
スタッフたちも心の底では心配しているのです。
その雰囲気を察しまして、私が彼に直接それとなく聞いてみることにしました。
すると、Wジジイは癌なのではなく、奥さんが体調を崩していて、それを心配しているようでした。
でもね、彼はすでに奥さんとは離婚ないし別居状態だったと解しているのですがね。
その辺の状況というか確認は取れませんでしたが、周囲に客もいますしねえ。
・つまり、wジジイが痩せて元気がないのは奥さんの体調が心配で精神的に参っているというのが本当のところらしいのです。
ということをスタッフ連中に伝えると、なんとも言えない空気が漂ってきましてね。
Wジジイが癌だというイメージが確立していましたので、それが崩れ去った虚無感や、
逆に奥さんを思うWジジイのその愛に意外性を感じたことなど、
いろんな心情があるのでしょう。
しかし、私は忘れない!
受けたパワハラの数々、それも彼の本質です。