妻を女と意識する
・古女房に思いを寄せていそうなYおじさん
バイト先の焼き鳥屋の常連客ですが、
考えてみれば水商売の世界ですから酒が入り男と女が言葉を交わせば、
それが焼き鳥屋だからといっても、普通に客が店の女に何かを感じる瞬間がないとは言えません。
人間なるがゆえの話です。
デイープな夜の街ではありませんが、
そして若い男女でもなく……
最初から色恋目当てで店にやって来るわけでもない。
大衆酒場でくたびれたおっさんが、ちょっとばかり酒飲んで焼き鳥食べて帰るだけの話なのですが……
やはり、日々いろんなことがあって、時にスタッフと客の何でもない会話にほろっとする瞬間もあるかもしれません。
・しかし、一度ほろっとしてしまえば、なかなかこれを消し去るのは難しい!
妻とYおじさん、
というか妻はそのことに気付いてはいないようで放っておきますが……
Yおじさんとどう対峙すべきかという問題です。
人格的には温厚小心のイメージがありますがね。
目に余る行動を取らない限り様子見でしょうね。
しかし、妻のどこがいいのだか……
ライバルじゃないけど、今まで無風状態かつ完全安パイの状況に、
若干の波が立ち始めたようでね。
少しばかり妻を女として意識し始めた自分に気付きました。
人の心というのはかくも不思議なものです。