前期高齢者はまだ老人ではない?
・未曾有の高齢社会と化した日本です。
平均余命が伸び続けておりますから、
前期高齢者となった私ですが、なかなか高齢諸氏の先頭集団が見えてきません。
一昔前ならこの歳になりますと、かなり上位の方に食い込んでいたのではないか!
ところが皆さんなかなか旅立たないのです。
滝の入り口が見えてこないのです。
なので、ともすればまだ高齢者としての自覚が足りていない部分もあるのでしょうね。
・たとえば乗り物では優先座席というものがあります。
今となってはそこに座る資格もあるのですがね。
あそこはお年寄りの席だからという思いが染みついていまして、
座ろうという発想自体ありません。
先日地下鉄に乗りますと、あいにく席が空いていませんでした。
なので、普通に立っていたのですが、近くの青年が立ち上がり、どうぞ!
一瞬の間があり、え? 私!
断ると行為を無駄にすると思い、お礼を言って座りましたが……
複雑だ!
相手から爺さんに見えているという寂しさと、
実際爺さんなのだから良いではないかと思う開き直りと、
人の心の優しさに触れたうれしさも少し……
私は86歳、
少し前まで周りには先輩、御同輩が居たと思っていましたが、
最近気が付くと周りに誰も居ないのです。
今や先頭を走っている状態、寂しいです。
徐々に周りの人が少なくなっていき、気が付くと……という感じですか。
隣近所や同窓会などの範囲で見ると、確かに一人減りということが増えている気がします。
それにしても、よく生き延びられました。
今後もお体に気をつけられて、私より長生きされますこと祈念いたします。
タコポン