シニアの人付き合いには枠がある
・私の以前のバイト先だった薬局の店主で、
今のバイト先の焼き鳥屋オーナーの母親でもあった婆さんが亡くなり、
生活リズムも少し変化した毎日です。
たとえば、マンション管理人の仕事が午前中で終わるため、
昼は当住人である婆さんと二人で近くの定食屋に出かけていました。
婆さん亡き後一人で適当に昼を済ませる毎日ですが、
管理人室には誰一人入ってくるでもなく……静か
清掃などのルーテインをこなし、後はポツンと一人部屋にいて、
昼には一人で飯食べに行くのですがね。
・見方を変えれば婆さんの枠が一つ余った状態なのです。
そこにすかさずといいますか、一人の婆さんが入ってこようとしている。
以前亡き婆さんの小学校の後輩で手下格のA婆さんが当マンションに住んでいること書いたかも知れません。
このA婆さんも一人暮らしなのです。
私と亡き婆さんがいつも二人で昼飯に行くのを知っておりまして、
一人で寂しいだろうという目で飯でも食べに行くかと管理人室にやって来るようになりましてね。
で、また大衆食堂に出かけるようになりました。
ゴキブリ混入みそ汁の店ですが、みそ汁好きのA婆さんに分けてやり、
代わりにおかずの一部をいただくという物々交換です。
しかし、この婆さん良く喋るんですわ。
いろいろ人が絡んできますね。相手はタコポンさんを思い遣ってのことでしょうけれども。
誰もいないよりは、話し相手がいた方が時間を潰せるのですが、
程々にして欲しいときもあります。
婆さんは話したくてやってきますから、満足するまでいるわけです。
私の都合なんてあまり考えてくれません。
タコポン