大学時代の先輩に金を貸したが……
・バイトの最中でした。
何度も着信のあったことに気付きましてね。
しばらくするとまたかかってきて、出ました。
すると、かつての大学時代の先輩で、公衆電話からかけているとのことで……
移動中に財布やカードやらすべて無くし、金がないので家に帰る交通費だけでも貸して貰えないかとね。
もう10年以上もお会いしてない方で、一瞬誰か分かりませんでしたが、
かなり焦っているようなので、バイトの合間を見て待ち合わせ場所に急ぎました。
・でも……いない?
すると、後ろから久しぶりという声が!
振り向くと、ボロボロの服装で、髪やひげが伸び放題の悪臭放つ人が立っていました。
前回お会いしたのはサークルOBの集まりで、その時は羽振りが良さそうで、できの悪い私なんかには声もかけてくれませんでしたが……
まだ私のこと覚えていてくれたんだと少しは感激しましたが、
その身なりを見た瞬間、財布落としたのは嘘だなと思いました。
でも、そこを指摘しても意味がありません。
いくら貸してくれるかというので、財布を開けて見せ、1万と2千円しか持っていないことを告げると、
お前も年金生活じゃあそんなものか、それでいいよと!
雑踏の中に消えていきましたが、駅とは反対方向でね。
金は戻ってこないな。
今月、あまり余裕はなくなってしまった。
チャルメラの日が多くなるかもと脳裏をよぎったのです。
優しいですね。私だったら「これがないと日々の生活に困るのですが」と断りますね。ましてOB会で全く関心を寄せなかった人なのに。
マイクさま
そのサークルは体育会系ではないのですが、それでも当時の先輩後輩の上下関係は残ってますねえ。
まして、あの落ちぶれた姿見ると……心に刺さるものがあります。
しかし次はありませんね。
タコポン
日々波乱万丈じゃないですか、無味乾燥な老人の日々じゃないですね。
これからも楽しみです。
さんごママさま
たまの出来事だけをピックアップするので、いろいろあるように思われますが、
それ以外は単調な面白くない毎日ですよ。
単調な部分はそれ自体書くネタにはなりませんから……
いつもコメントありがとうございます。
タコポン