婆さんの体調思わしくなく
・もはや腐れ縁に近い状態なのかも知れません。
元薬局店主でバイトで雇ってもらったのが始まりで、
妻も知り合いで……
その後、骨折し入院を機に店をたたみましたが、
その時はもう歳だから婆さんもこれで終わりかと思ったのです。
しかし、見事に復活し薬局の後、息子が焼き鳥屋を始めるとこれをサポート。
でもねえ、あれこれ口を出しすぎ息子は店を閉めてトンズラ!
だが、なんとか仲直りし再度息子は焼き鳥屋で勝負
婆さんはもう経営に口出しはしないと約束
・今はひっそりと、私が管理人しているマンションで一人暮らししています。
私の業務は午前中なので、一緒に近くの大衆食堂に食べに行くのを楽しみにしているようなのですがね。
ただ、このところ食欲がないようで……
食堂には一緒に来るのだけど、私と話をするのが主のようでね。
今じゃかつての半分も食べないのです。
なんとなく体が一回り小さくなってしまったようでね。
ちょっと心配だなあ、息子は店の経営にのめり込んでいて、婆さんの体調にまで気が回らないようでね。
二回目の焼き鳥屋だから、失敗は許されないという思いなんだろうけど、
自分の親のことも少しは気にかけてやらないとね。
私から婆さんの体調に関して話しはするんだけど、
上の空って感じでね。
ちょっと空しいよね。