元上司爺さんの落ちぶれ感
・年金生活はなんだかんだ言いながら継続しています。
これも、バイトで若干の収入を得ているからに他なりません。
しかし……言い返れば働かなければ生きていけないのです。
それにしても、毎日やって来ては焼き鳥食べていく元上司の爺さんですが、
どこに住んでいて、どんな生活しているのやら 🙄
毎日顔見るだけに、徐々にその辺のところに興味が沸いてきましてね。
最初は無視していたのですが、一端認知されてしまうと垣根が取っ払われたようでね。
少しずつ言葉を交わすようになりまして、徐々に情報が増えてきました。
・爺さんは商店街から五分ほど離れた場所に住んでいるそうな。
そして、家族はいない?
どうやら定年退職と同時に奥さんに離婚を言い渡されたらしい。
子供は二人いたようですが、今は独立して遠くにいるようでね。
つまり、孤独な老人となっていました。
こんな生活を15年以上続けているそうですが、
これほど近くに住んでいて一度も顔を合わせなかったのも驚きです。
彼はもはや昔のような高給取りで羽振りの良い人ではなく、
薄汚れた感の強い大衆老人として、日々生活していたのです。
・そして、唯一の楽しみは夕刻商店街の焼き鳥屋で生中一杯と焼き鳥数本を噛みしめながら食べること。
これがあるために生きていられるのだと……
思いもよらぬ現状を知り、サラリーマン時代のいじめられた思い出と、煮えたぎる復讐心もややトーンダウン
そして、今なら勝てる!
しかし、何を……何を勝つんだろう? 自問自答
こんな落ちぶれたジジイ、もはやどうでもいいだろうと……
爺さんが帰った後、やって来た元同僚S山さんに話してみたのですがね。
うーんと頷き腕を組んだまま
この話、彼には有用なものだったのかどうか……
なかなか人生は難しいです。もし私がかつて虐められた上司の落ちぶれた姿を見たら「俺のこと虐めるからこういうことになるんだ」と思いますね。
マイクさま
昔形成された主従関係みたいなものはなかなか消えないのです。
恐ろしいけどね
お茶を頭からかけるくらいの度胸がないとね
タコポン