平凡な年金生活に戻る

何はともあれ元浮気相手からの接触を断ち切るため、毎日通っていた食堂には行かなくなりました。

仲間ともお別れです。

婆さんと別の定食屋に行くようになりました。

つまり、また平凡な年金生活が戻ってきたということです。

過去のことは再び心の奥にしまい込み、先を見て暮らしたい!

精神的にもずいぶん楽になり、心配事もなくなったせいか人当たりも丸くなったようです。

これも悪から遠ざかったためでしょうか、自分が善人の証なのかもしれません。

しかし、都会というところは氏素性の分からない人々が服をまとい同じように生活しています。

一見して見た目は分かりません。

心の底に秘めた目的を常に見通すほどの人間なんていませんしねえ。

何を指標に生きて行けば良いのやら……

それはそれとして、せっかく手に入れたマンション管理人の仕事は、

給料は安いけど地道に堅くこなさなければならないでしょう。

果てしなく続くシニアの日々と言うところでしょうか。

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