この歳で貯蓄のないのがつらい
・元同僚のH田さんはすでにこの世の人ではありませんが、
血の繫がったお姉さんとその息子には財産という置土産を残しました。
生前H田さんは故郷の土地など多くの資産に助けられ、
金銭面では困ることもなく人生を全うしたのです。
また、そういった拠り所があったがために、会社では上司に言いたいことも言えたのではないかと推察しています。
そういう意味では、人生でお金がなく窮地に立たされた経験がなかったというのは幸せだったのでしょうね。
・ひるがえって、私の場合はどうなのか?
呆れかえるほど正反対の人生といいますか……
金に縛られた人生といって差し支えありません。
現役のころは定期的に給料をいただいてましたから、会社辞めない限り安泰でしたが、
財産というものがないものだから、上司にやめてやるという啖呵を切れない弱みがありました。
上司もその点を見切っていましたから、無理な要求はH田さんではなく私に振ってくるのです。
この野郎! 👿
今さら怒っても何の意味もありませんが、
その弱点が故に長年のうちに私の低姿勢の振る舞いも確立してしまったのです。
・そして、退職後はどうかということです。
やはり状況は芳しくありません。
つまり、雀の涙ほどの退職金は手に入ったのですが、
マンションのローンがありましたから、右から左へと流れて行きました。
ただ、借金は今のところありません。
そういう意味ではきれいな体なのですが、それだけ! 😳
空っぽなんですよ、財布の中が……
そろそろ妻のバイト先が決まらないかやきもきしているのですが、
年金と私のマンション管理人の収入だけでは心許ない!