いくら友人の頼みでも絶対無理
・元同僚S山さんの頼みは、転がり込んできた一人息子のバイト先を紹介して欲しいということでした。
しかしですねえ、息子には今まで散々迷惑をかけられてきたのです、私!
例えば、S山さんのたっての頼みで引きこもっている息子の話し相手になって欲しいとの依頼では、
貸してやったマンガ本を返すこともなく、面白くないので勝手に捨てやがってね。
また、バイト先の焼き鳥屋を紹介してやったときも、スタッフと早々と同棲しバイトをやめてしまったりね
もう関わりたくないのです。
・そして、今回はどうやら私と妻が働いているパン屋でのバイト紹介をして欲しそうでね。
そんな魂胆が話の端々に見え隠れ
これは危険だ!
下手すると我々の生活までも巻き込まれかねません。
しかしねえ、どこで聞いたのか知らないけれど、
パン屋の内情というか、奥さんが体調の問題で今休んでいて一人少ないことを知っているのです。
油断できないなあ……
・ここはやはり全力で阻止しなければならないでしょうね。
でも、飽くまで相手は友人ですから、せめて代替案は提示すべきでしょう。
と考え、無い知恵を絞り出し苦し紛れに、
もう歳だが私より遙かに顔が広い元パワハラ上司のWジジイさまにおすがりすべきではないかと……
かなり強引なストーリーですが、今こそ迷惑かけられ続けたツケを払って貰ったらいいですよと!
意表を突かれたのか、それも一理あると!
何となくその場はそれにて終了。
まあ、こちらの状況は伝えられたし、Wジジイに相談するかどうかはS山さん次第ということで!