人間とはぜいたくなもの
・このところパン屋のバイトにも慣れてきました。
夫婦共々比較的充実した日々を過ごしています。
仕事に慣れたとはいっても、すべてを分っているわけではありません。
でも、一応店主からの指摘なしに動けるようにはなったようです。
その辺が一つ節目の時期ではないかと考えます。
そうなると、一日の算段を自分の頭の中で考え計画できるということでもあります。
昼までにあれとこれを仕上げて、夕方帰るまでには残りをやっておけばいいとかね。
すると、自然と気持ちに余裕も出てくるわけです。
・するとですね。
さらに仕事内容に磨きをかけようとするのであれば良いのですが……
所詮バイトだからこの辺でいいかと思う心も存在するわけでね。
でも、これは危険です。
ややもすると、気が付けばルーテイーン化しつつある部分を、
もう慣れたという慢心から軽く扱うようになり、手を抜きがちになってくる。
すると、それに比例して仕事自体が面白くなくなってくるのです。
空いた時間で別のことをしたくなり……
この辺りが自分の悪いクセなのです。
しかし、今のところ妻も同じバイトをしているわけで、
目ざとく私の行動からその辺りを察知し、
夜の酒盛りのときに指摘をしてくれます。
耳が痛いのですが、我々もこのバイトがなくなれば、この先はないかもしれないと肝に銘じていますから、
そこはもうハイハイとうなずくしかありません。