元同僚の悲惨な現状
・このところ会う機会も少なくなっていた元同僚のS山さんです。
久しぶりに電話がかかってきましてね。
現状いろいろ家庭問題があるようですが……
といいますか、基本的には家族3人はすでに発展的解消していますから、
すでに各々は独立した存在なのです。
しかし、結局のところ心の底では未練があり、悶々とした毎日。
否が応でもストレスが溜まり、そのはけ口が私であるようなのです。
うだうだ吐き出すように私に向かって語り続けるS山氏……
・ただ、奥さんとは最近離婚が成立しています。
一方、浮気相手だった元コンビニ店長との仲が微妙になり、奥さんは焦っているようでね。
店長の方は彼の奥さんが離婚はしないとごねているようで、
へたすればまた元の鞘に戻ってしまいかねない。
すると、自分の立場はどうなるのってようやくその危うさに気付き、
S山さんになんとかもう一度やり直せないか画策しているようでね。
・以前、私に間に入ってくれないかとアプローチもしてきましたが……、
私はS山さんとは友人ですが奥さんとは特に友人でも何でも無いのですから、
これは危ないと引いているところです。
しかも、肝心のS山さんは私がいた元バイト先の焼き鳥屋のスタッフにご執心でしてね。
いろいろ複雑なのです。
・そして、元引きこもり息子は同棲相手と別れ、行く当てがないので奥さんを訪ねたらしい。
不運にもそのとき、奥さんが元コンビニ店長とあれの最中で、その一部始終を外から窓越しに見てしまったとかで……
最悪!
息子はもう行き場がないため、S山さんの部屋に逃げ込んだということでした。
しかしねえ、こんなにぐしゃぐしゃな家族を見たの初めてです。
どうするんだろ、これから……