人生の何度目かの節目

・パン屋のバイトはじまりました。

まだ見習いのさらに前段階のようなもので、何も語ることはありません。

慣れて仕事が理解できてくれば、追々お話しすることもあろうかと思います。

店は我が家から二つ目の駅の近くになりますが、

線路が弓なりになっているためまっすぐ歩けばさほどの時間はかかりません。

健康のため歩くことにしました。

私と妻は時差出勤です。

まあその方が歩いている間プライベートな時間も持てます。

・ところで、バイト先が今までの日常生活の活動範囲からずれることになりました。

即ち、今まで歩いたこともない道を歩き、見たことのない街並みを見ることになります。

ちょっとした発見や気付きもありとても新鮮です。

折しも四月です。

新入社員と覚しき若者たちもちらほら見かけます。

自分もある意味新人であり、彼らと重なってしまう部分もあります。

しかし、現実にはあの頃から数十年の時が経っているのです。

その間、少しも賢い人生を歩んで来れなかったという思いはあります。

下手な泥臭い歩き方しかできなかった人生です。

でも、もう一度やり直したいとは思いません。

やり直せたところで、どうせ似たようなことの繰り返ししかできないことは分かりました。

その程度の能力だったということです。

でもねえ、それはそれで泥臭いながら生き抜いて来れたことに誇りを持ちたいと思うわけです。

これが巷でうごめく大衆の一人としての生き様でしょうかね。