婆さんの目の手術は見送りとなる
・引き続き恐縮ですが、マンション住人の婆さんの白内障手術の件です。
医者に白内障と診断され、手術を勧められているのですが、
生まれながらの強靱な健康体ゆえ病院すら行ったこともなかったのです。
なので、自分の体にメスを入れたこともなく、要は慣れていない!
不安先行で、なんとか理由つけて手術回避に持っていきたい。
小さい子供が考えそうな行動パターンなのですが、
そこに長年の人生経験も重なっております。
・つまり、自分の手を汚さずに手術回避を成し遂げたいのでしょう。
そのためにはダシにする人間が必要で、日ごろ昼飯を食べに行く私が手頃な相手ということになります。
連日、管理人室にやって来て、無理して手術しなくていいよねえ的に同意を求める誘導尋問。
巧妙な語り口で、適当に話に乗って返事していたのですが、
翌日には私が別にしなくていいんじゃないかって話したことになっていましてね。
私がああまで言うのだから、やめることにしたよなんてね。
周囲に話しているのです。
どういうこと?
そういうことで、婆さんは手術しないという決断に……
私にとっては後味の悪さが残りましたがね。
この辺りでその人物の本質が見えてくるのですかねえ。
うーん、してやられたか……