婆さんとの付き合いは難しい
・マンション管理人の仕事を平日午前中は続けているわけです。
元薬局店主の婆さんが亡くなった後、その手下格だった同住人のA婆さんが近づいてきましてね。
ここ数日昼飯を一緒に食べるようになったのです。
元薬局店主婆さんの影に隠れあまり存在感はなかったのですが、
とんでもなく良く喋る人で驚いています。
私が黙っていても自分の事やら近所のことなど片っ端から語るわけです。
・それによると、A婆は商店街で古くから金物屋を営む店で生まれ、四姉妹の三女だそうで次女は亡き婆さんと同級生、小さいころは3人でよく遊んだらしい。
金物屋は今でも長女がやっている。
それで……そのへんを皮切りに流れるように話が続くのですが、切りがないので追々ということにして、
食堂ではその語りで飯が終わらない!
ところで、私は最近うちにはほぼお金がないことが判明したり、
元パワハラ上司からの半強制的宴会のお誘いとか、
面倒くさい話がいろいろありまして元気がないのです。
A婆さんの話も、適当にハイハイと聞いているに過ぎないのですが、
A婆は実に話を良く聞いてくれる人だと思ったようでね、
つらい……
早く帰りたいんだけど、世の中うまくいかないね。
私も話好きです。
迷惑かけているかもしれない、敬遠されているかもしれない。
でも年寄は引っ込んでいてはいけないと思う。
話の合う人との会話は楽しい。
私はどっちかと言うと主婦感覚の女性とは話が合わない。
どっちかと言うと男性の方が話が合います。
一度ヨレヨレさんとお手合わせしたいものです。
話も自分に興味のある内容であれば楽しいのですが、
何分歩んできた人生も違いますからねえ。
向こうのペースになってしまうと、半分修行をしているような感じでもありますが、
知らない世界を知るという意味では勉強になっていると思うしかありませんかね。
タコポン
食事の場所を変更するしかないですね。婆さんに嫌われてもよければですが。
しばらくは我慢してみて、いよいよというときはその手を考えます。
タコポン