前期高齢者の体力の衰え身に染みる
・数年前に前期高齢者の仲間入りしました。
当初はまだ若手の高齢者だとか、高齢者の若輩者だとか、他人ごとにように振る舞っていましてね。
ところが、数年経つとどっぷり浸かってしまいまして……
人生の終盤ってこんなものかと、その殺風景な世界に寂しさを感じているのです。
色がない!
ここはモノトーンの世界です。
そして、吹く風は北風、寂しい風が吹きすさぶ……
およそすべてのことに、今日より明日良くなるってものが無い。
今日できたことが明日にはできなくなることは良くあります。
つまり、下り坂一辺倒の世界です。
しかも、逆戻りは不可能、一方通行です。
そして、日に日に下りの傾斜が厳しくなっていくのです。
周囲にいろいろあったものが、徐々に姿を消していきます。
密度が希薄になっていく。
そして、たぶんですが、最後回りには自分しかいなくなりそうです。