年金生活者の実情
・私が管理人の仕事をしているマンションの周辺は、古い家屋が密集しています。
住人も高齢者が多く、道を歩けばバギーを押している婆さんをよく見かけます。
ただ、どこに住んでいたとしても日々食べなければ生きて行けません。
そのためには、食材を購入する店が必要です。
お察しのように、このような場所に住んでいる人は当然年金受給者と相場が決まっています。
当然、少ない受給額で生活しなければならないことを私も分かっているのですが、
界隈の店ではそういった受給者を対象に商売をしているわけで、
当然高価な品を販売しても買ってくれる人は少ないのです。
・マンションの斜め向かいにスーパーがあるのですが、
グレードで言うと大手スーパーとは比較になりません。
村の万屋に毛の生えた程度のスーパーなのですが、
これがビックリするほど安いのです。 🙄
たとえば、魚の切り身が50円とかビニール袋にいっぱい詰め込んだパンが100円、さらにキュウリ五本100円(ひん曲がってるけどね)など……
でもねえ、別に食べて胃袋に入ってしまえばみんな同じなんですよ。
金がないから安いほど助かるわけでね。
・私もこのスーパー見つけてから、大変助かっています。
余った食費は酒代に回りますから、大好きな酒盛りを夫婦で楽しめます。
そういえば、最近百貨店で買い物したことがありませんね。
行くことは行くのですが、冬場の暖房目当てか、夏場涼みに行くだけかもしれません。
でもねえ、こんな調子でなんとか生き延びてきましたが、
他にはギャンブルをしなかったのも良かったのではないかと思っています。
いや……、ギャンブルする金がなかったとも言えますか……。
当然、貧乏ゆえ募金や寄付の類いからも背を向け、
神社に行っても賽銭には目を背け、しかしお願いだけはするという……
身勝手さ!