元薬局店主婆さんの悩み
・このところ余り顔を合わせる機会がなかったのです。
私が管理人をやっているマンションには住んでいるのですが、
午前中に1Fに降りてくることがないようで……
どちらかというと、夜行性の生活に変わってしまったようです。
ある日、昼前となり帰ろうとしていると、管理人室のドアをノックする音が……、
開けてみると婆さんが立っていましてね。
案の定、息子が帰らないという話をしに来たのです。
私は息子の経営していた焼き鳥屋でバイトしてましたが、クビになりましたからねえ。
私が息子の行き先を知っているのかどうか探りを入れてくるのです。
もちろん、それは態度で分かります。
いろいろ店を閉めるに至った理由やら、貸店舗にした事情など話しながら、こちらの様子を伺うのですよ。
でも、知らないものは知らないんで!
話はうだうだと取り留めもなく、いつ果てるともなくて 🙄
・私はもう腹が減って昼飯何を食べようか、それだけでね
早く帰って欲しいんだけど!
この職の紹介者でもあるわけで、そこが弱いところですねん 😳
結局婆さんは飯屋までくっついてきましてね。
一緒に飯を食べながら、ひとしきり愚痴るわけです。
もうちょっとしっかりしているのかと思ったとかね
これじゃあ、息子もやるせないだろうね
・ところで、奥さんは? と質問
どうやら一緒に雲隠れしたようです。
まあ、それじゃ婆さんに嫌気さしただけで、夫婦仲は良さそうなのでいいんじゃないかと心の中で思う次第!
で、貸店舗の件ですが、
もう歳だから自分で商売する気はないらしく、
私に商売やらないかと!
安くしておくとのことだが……
そもそもサラリーマンしか経験のない人間にとって、いきなり商売なんて無理に決まっている。
それに加え、年金生活者で貯金なし、カツカツの生活で……
そんな話をしているうちに、婆さんもこれは相手が悪いと悟ったようでトーンダウン!
逆に何かバイトの口紹介して欲しいと頼んでおきました。
婆さんは帰って行きましたが……これからどうするのだろうか?