安定した老後生活とは……

妻が田舎から戻ったため、我が家では再び元の生活が始まりました。

と言っても、一人が二人になっただけなのですが、これが重要なのです。

一人の場合、相手を気にせず思ったことを即座に実行できるのですが、

その分ややもすると気分任せで糸の切れた凧のようにふらふら当てもなく……

その点、妻が居ると一応のつっかえ棒のような役割になりまして、

何をするにも了解を得る事になりますからそこで一旦立ち止まるのです。

つまり、何か判断するときに妻を通すわけで、無意識のうちに考えるわけですね。

たとえば、焼き鳥屋でバイトの後そのまま店で酒飲もうと思った場合、

一人ならすぐに飲み出します。

ところが、妻が居ると一応断りの電話を入れなければならないわけで、

嘘でも良いからそれなりの理由が要ります。

そこで一度立ち止まれるのですが……考えてみれば、知らず知らずのうちに妻の影響下に居るようなものかもしれません。

日ごろは夫婦は対等な関係だと勝手に決めていても、実は手のひらで転がされていたのかもしれないと、

一人暮らしを機に考えるようになりました。

つまり、この先老後生活を送っていくに際しては、妻とどのように向き合うかが非常に重要な点なのでしょうね。

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