シニアにとって腐れ縁は重要
・人間を長くやっておりますと、そのときどきで知り合う人もいます。
そして、ある人とは疎遠になり、またある人とは細々と付き合いが続いていく。
今考えてみると、去っていた人は縁がなかったのかもしれませんが、
未だに続いている人はお互い何か惹かれるものがあったのかもしれませんね。
しかし、日ごろそのような損得で考えることもなく、忘れた頃に連絡があり、飯でも食べようかなんてね。
でも、それでいいのかもしれません。
・ところで、久しぶりにご近所シニアの長谷シニアから連絡がありました。
「どうですか、また麻雀やりませんか?」ということでした。
もうパン屋もカフェも閉めることになりましたから、情熱も失せております。
頭の中が空っぽ状態でしたから気分転換にいいかなと思い快諾しました。
いつものメンバーです。
皆さんこれといった予定もなく、すぐにメンツがそろいましてね。
長谷宅に集まったのです。
・で……、それはいいのですが、宅の内部がちょっと違和感がある。
以前はゴミ屋敷と化していたのをみんなで大掃除したのですがね。
そのときと比べても、更にきれいになっておる。
不審に思っていると、奥から初老の女性が現れましてね。
「いらっしゃいませ」
誰?
お茶が運ばれ、あれこれと動いていいるのですがね。
誰?
すると、「主人がいつもお世話になっておりまして……」
「?????」

