人生の分かれ道となるかも
・日々パン屋稼業に精を出すシニア夫婦です。
もちろんこのパン屋は自分たちの所有ではなく、元店主夫妻から委託されたものですが、
近くに大手スーパーができますしねえ。
この先どう転ぶか予想もできません。
ただ、妻は日々パン作りに精を出し、私は同じフロアのカフェで働くのみです。
行けるところまで行く……基本は年金受給者ですからね。
しかし、大手スーパーの建設は殊の外順調に進んでいるようです。
日々その姿が巨大化しております。
こうなったら今更意識してもしょうが無いですしねえ、見て見ぬふりをすることにしました。
いや、そういった行為自体意識をしていることなのかもしれません。
・ところで、追い打ちをかけるようにとんでもない話が舞い込みました。
このパン屋は土地も店も元店主夫妻のもで、我々が借りているのですがね。
ある業者から売ってくれないかと……まとまった金を提示されたそうでしてね。
そういえば、この辺りの地価がうなぎ登りだそうでして、
元店主夫妻も今大金が手に入れば、シルバーマンションに入り余生を楽しむことができると!
しかし、私たちが今パン屋を営業している訳でね。
端的に申し上げますと、我々にここを買ってくれないかと……
今までのよしみで、業者の提示額よりかなり安い金額を提案してくれたのですがね。
その安い金額といっても我々には到底払えない金額なのです。
考えておいてくださいって!
なんとなくそんなこともあり得ると思っていたのです。
ここは立地的にはマンションを建てるのにずいぶんいい場所だしね。
実際マンションになるのかどうかわからないけどね。

