シニアに緊張感は必要なのか
・町内にもいろんな高齢男女、つまり爺婆が生活してらっしゃいます。
中には見るからに良い暮らしをしている方もいましてねえ。
うらやましい限りです。
豪邸に住み、広い庭にロッキングチェアを持ち出しゆったりしている姿。
私もそんな生活を一瞬で良いからしてみたい。
・ところが、本人はそんな生活をどう思っているのか……
ご近所シニアの神田山老人の話では、その人は最近痴呆が進みつつあるとかでね。
確かに満ち足りた生活はしているようなのですが、
そしてお金があるから金で解決できることなら何でもできるのですが……。
如何せん体力も衰え、何をするにも億劫で、結局は宅にとどまり日がな一日何もしない。
ということは、時間だけが過ぎていく生活なんだとかで、生きてる目的がよくわからなくなってしまう。
でも、一応息はしているし腹も減る。
だから自分は生命体なんだろうけど、この先何をすれば良いんだろうって……
そうこうするうちに、思考があやふやになり、現実が今どの辺なのか?
つまりですねえ、何月何日に私は居て、どういう方向に向かって生きているのかわからなくなってくる。
・すると、自分というもの時間軸がわからない。
いや、そもそも自分ってなにもの?
そうしているうちに、遠い昔が今になっていたりして自分でもどうして良いかわからない。
そうおっしゃってましたよって、神田山老人がね、話していました。
なんとなく刺激のない生活、緊張感の喪失は生きている意味さえあやふやにしてしまいそうでね。
ちょっと怖いです。
幸せのすぐ側にも、いろんなものが忍び寄っていそうでした。

