人生の危機は夫婦愛を育む
・人生の危機は夫婦愛を育むという大げさなタイトルをつけてしまいました。
大げさなという気もしますが……
近くに大手スーパーができるという話のつづきです。
すでに基礎工事に着手しようとしているのですがね、近くに私どものパン屋がありましてね。
明らかに不利、というかスーパーにパン屋が入るのは当たり前の話ですし……、
食材を買うついでにパンも買うのも当たり前中の当たり前。
・あー、だめだ! どうしよう……
カフェの常連の婆さんからその話を聞いてから、妻と二人で「どうしよう……」
連夜の家族会議、そして酒でも飲まなきゃ気がおかしくなりそうだ!
そうだ、飲もう!!!
てな感じで、アル中に向かってまっしぐら状態なのです。
精神的に軟弱な二人ですから、この危機において気丈に振る舞うすべを知りません。
夢の中には巨大なスーパーのパン屋に飲み込まれる黒い影が覆い被さってきましてね、
悲しいかな、うなされている自分を発見してしまう。
・弱いのです、すごく……精神的に!
妻にそんな話をしてみると、強そうに見える妻もか細い声で「私もよ」
すると、精神的に弱い二人が寄り添ってしまう。
なんとなく二人でいるだけで助かったような気持ちになりましてね。
夫婦っていいなあって思うのですが、
冷静になればそう思うだけで、何の問題解決にもなっていないということに気づくわけです。
でも、これが一人だったらすでに気が変になるかもしれません。
こんなところに夫婦であることの良さってあるのかもしれません。

