年末年始の貧乏シニア
・貧乏シニアにとりまして、年末年始は特に触れたくはありません。
巷ではそろそろスーツケースを引きずりながら、いかにも旅行に出かけるファミリーや若いカップルが目に付く昨今です。
貧乏シニアはすれ違うとき、伏し目がちにいかにも旅行には興味がないという体で……。
でも、内心は……違いますね。 そう、うらやましい!の極致です。
でもねえ、どうしようもないのです。
今更ね。
そんなもの、逆立ちしたところで旅行資金なんて出ては来ません。
・しかし、しかし、しかし、せめて隣近所でも良いから、どこかに行きたい!!!
そんな幻想は諦めることにしました。
まだこの歳にして煩悩の塊であることに気づき、猛省する私たち夫婦です。
年末年始は、お仕事があります。
一応喫茶店のバイトも、サービス業に片足突っ込んでいるようなものです。
それに、この期間は時給もいい!
そこはグッとこらえて、世間が正月休みが明けたころ、少しだけ贅沢することにしようと思います。
なお、妻はパン屋で働いておりますが、年末年始はお休みなのです。
どちらかといいますと、パン屋はクリスマス臭がしますしねえ、正月はご飯臭ですからね。
おせちや雑煮はパンとは距離があります。
・まあ、12月も無事に2ヶ月分の年金はいただきましたから、お上に感謝です。
少しですがね。
少ないのは長年に渡る私の不徳といたすところ、その結果が年金となっているわけですから……
あまりその点については触れません。
お金がなければないなりに、正月くらいはと妻と二人で家で宴会でも開こうと思いましてね。
安い酒を買いあさっております。
そして、鍋の具材を少しずつ買い集め、これで一応飢え死にはなくなり、ささやかな年越しはできるという算段です。

