誤解は未然に断ち切る
・一応A婆の失踪もどきの事件は解決しました。
グループホームのスタッフもほっと一息のようでしたが、
ただ……、その後しばらくしてからスタッフから再度電話がありましてね。
どうやらA婆は何度も私の家に行っていたと話し、そして私がここに一緒に住まないかと……
そんなことをしゃべっているようなのです。
私はスタッフから電話の問い合わせがあった際A婆は来ていませんと伝えましたから、
不審に思い再度スタッフから電話があったのです。
そして、今日そちらに来なかったにしても以前から一緒に住もうとか、そういう希望があるのかどうか、
その確認も兼ねた電話のようでした。
・その辺の探りですね。
私はこれは今はっきりさせておかないと大変な誤解を生むと察知しましてね。
今までそのような話は一度もしたことはないし、
もとより親戚でもありませんから、そのような立場にはないと……
そりゃあ、A婆とはそれなりの付き合いはありましたが、
経済上も引き取って一緒に暮らせるような余裕もありませんと、そう強く説明したのです。
恐らくですが、A婆がホームで寂しい立場に追いやられていることから、
その逃避ということでなんとか心の安定をはかりたいのでしょうがね。
気持ちは痛いほどわかるのですが、ここははっきりさせておかなければ大変な誤解を生むことになり、
せっかくグループホームに入所できているのに、最悪路頭に迷うことになりかねません。
スタッフにはその辺りきちり説明し、理解していただきました。
ただねえ、A婆さん頑張れよ!

