シニアのバイトはプライドを捨てることから始まる
・やっとバイト先を見つけました、ラーメン屋の営業前の清掃と薬局の雑用の2件です。
これで年金生活に多少の余裕はできましたが、まだベイト代をもらったわけではありません。
使えるかどうかの判断はしばらく後で判断されるわけでね。
そして、ラーメン屋の方は以前から通っていた店でしたが、
バイトで入れば以前と同じようにはいきません。
あくまで私は使われる側の人間であり、バイトで入った瞬間から店主の厳しい目を意識するわけです。
表面上は穏やかで以前と変わりませんが、言葉の端々や目の動きに冷たいものを感じてしまいます。
でもねえ、これはしょうがないのです。
向こうも生活がかかっているし、少しでも効率を大切にしないと店が持ちません。
私もわかってはいても体力的には衰えがありますから、
所定時間内に指示された清掃をこなそうと思えば相当きつい内容となるのです。
でも、そこは汗にまみれながらも妻と二人でやり遂げるしかありません。
それ以外バイト代を稼ぐ術はありませんからね。
要はプライドです、これを無くさなければ生きてはいけないのです。
・そして、終わればすぐその足で薬局で雑用が待っています。
薬局に出向くと、店主婆さんは今日やるべき仕事内容を箇条書きにしたものを私に渡します。
店主はしばらくあれこれと指示をしていますが、そのうちにいなくなります。
店は午前11時始まりですから、それまでにはすべてがスタンバイになっていなければなりません。
ここでも大汗かきながら集中し、なんとかやりきるしかありませんし、薬局は私一人ですからね。
店主は裏でなにやら薬局以外の仕事の算段をしつつ、
開店が近づけば表にやってきて私の出来栄えを確認し、OKならばそれで本日のバイトは終了。
午後はバイトから解放され特にすることもありませんが、
老いたのか体か重くてね、一度畳に寝転がるとなかなか起きるのもしんどくて……
こんな滑り出しです。

