前パン屋店主夫妻との協議
・あくまで今のパン屋の権利は我々にあるのではなく、前パン屋夫妻のものです。
ですので、逐次経営状況を報告はしているわけです。
そして、長年に渡って培った知恵を授けてもいただいております。
ところで、近くに大手スーパーができるらしいという今回の話ですが、
当然ながら前パン屋夫妻にも情報は入れました。
・基本的には我々が店を受け継いだときと同じで、赤字にさえならなければいいと!
赤字になりそうだったらその時点で店を閉じ処分するそうです。
地価が上がっていますから、売却しシルバーマンションに入居するというのですがね。
つまり、我々はその時点で放り出されるということです。
まあ、好きなようにさせてもらっていますから、特に文句はありません。
少しは期待したのですが、目の覚めるような妙案が前店主からは聞けませんでした。
あんたらの店だから、ここは君たちでということです。
そりゃあそうですよね。
まだ甘いのですわ!
・ご近所シニアの菊田老人の件ですが、長谷宅に上がり込み私に金を貸せと高飛車に出ておりました。
思いあまって奥様に連絡すると、
息子と二人で長谷宅に迎えに行ったという話までは聞いていたのです。
その後の顛末を長谷さんはなかなか教えてくれず、一度こちらに来てくださいの一点張り。
仕方なく行ってきました。
すると……、玄関ドアが壊れていたり、窓ガラスが割れている。
……強盗か?
立ち尽くす私である。
警察呼ぼうか……、でも長谷さんはどうしているのか?
長谷さんと呼んでも、返事はない。
部屋の電気はついているようだし、取りあえず傾いた玄関をすり抜け中へ!


私は、菊田さんは認知症なのではないかと思っています。
近所のアパートにも大声で夜昼なく叫びだした老人がいましたが、
下を通る人に物を投げつけて警察沙汰になり、アパートを追い出されてしまいました。
長年住んでいて何も問題を起こさなかった人でしたが、老化の恐ろしさが身に沁みました。
うーんなるほど、そう言われてみれば確かにその可能性もありますねえ。
この先どうなるかわかりませんが、どう付き合うかという観点でも難しくなりそうです。
しばらく注意深く観察します。