シニア老人現実逃避の様相となる
・ご近所シニアの長谷さんから連絡があり、行方不明の菊田さんがうちに居ると……。
で、来ませんかって話だったのですが、その日は夜も遅いのでと断り翌日渋々出かけました。
というのも、うちに泊めてあげたにもかかわらず、気がつけばいなくなってるし連絡すらない人ですから、
それに長谷さんが電話かけている横に居ながら、ちょっと代わって「すまなかった」の一言もないのですから……、
考えれば考えるほど積極的に会う気がなくなったのです。
まあ、長谷さんが電話かけてきたのだから、取りあえず会うだけ会ってみようと……。
・果たして菊田老人は長谷宅におりました。
いやーすまなかったと笑いながらいうのですから、いい気なもんだよ。
で、生存確認ができたんだからもういいかと思い帰ろうとすると、菊田老人が話があると……。
なんですか?
彼が言うには、もはや妻とは心の隔たりが如何ともしがたいところまできてしまっている。
従って、家に戻る気はないと……。
で、しばらく長谷さん宅にやっかいになることにした。
でも、年金は奥さんに握られているので、お金がない。
食事等いろいろ出費がかさむので、少し援助してくれないかと……。
・それって、あんたのわがままだよね。
自分の都合のいいように考えて、周囲はそれに従うはずだと思っているのかもしれないけど、
こちらにはこちらの経済状況があってね。
自分たちが生きていくだけでも大変なんだよってな感じで怒りも加えて話をしたのですがね。
全然通じないんですよね、全く変な人だよ。
まあそう怒らなくたっていいんじゃないか、落ち着きませんかってね。
ちらっと長谷さんの方を見たんだけど、彼もかなり困っているようでね。
そりゃあそうだよね、いくら長谷さんが一人暮らしだとしても、上がり込んで帰ろうとしないんだから。
そんな調子だから奥さんも頭にくるんだろうけど、
あまり言い過ぎても追い詰めてしまうので、……とりあえず、仕事があるから帰りますと。
今日は休みなんだけど、そういう口実で逃げてきましたがね。
さて、どうしよう。


大変ですね。私も昔少しだけ似たような経験をしました。
バイク仲間が、一度夕食を誘っただけなのに毎日来るようになったのです。
来ては飯は未だかとかビールとか図々しくて、とうとう父が怒って追い出してしまいました。
菊田さんの話を読んでいて数十年ぶりにその事を思い出しました。
以前彼にバイクを只で譲ったら売り払ってウナギを食べた言うので呆れ果てましたが、
その時に愛想尽かししていれば良かったのにと後悔しきりでした。
世の中には本当に図々しい人が居るものです。
自分の価値観が絶対で、他人の都合には耳を傾けないということでしょうかね。
そういう人に対してはもういくら説明しても無駄だと悟りました。
でも、悟っても逃げない限り向こうはまたやってきますがね。
何らかの対抗手段が必要です。