妻にはお見通し

・女性というものは実にすごいのです。

特に長年連れ添って同じ屋根の下で暮らしてきますとね。

毎日毎日すぐ近くで私というものを見ているわけでして、

ほんのちょっとした仕草や言葉遣いの変化に気づいてしまうのです。

昨日報告しましたカフェに現れる常連の婆さんの件にしても、あっという間に察知されていました。

私が彼女とマスターと、お客の立場で話をしているところをチラ見しただけで、

今朝もあの婆さん今日も来るといいなあって思っているでしょうと……

ドキッとしましてね。

そこではっとするわけです。

・もはや現状においては妻とは一蓮托生であることに気づいてしまいました。

そうなのです、人生ここまで進んできますと、もう残りが少ない。

ここで何か生じるとやり直すには時間がなさ過ぎるし、一体妻はどうするのだろうか……

しかし、その常連客の婆さんとは何もないのだし、別にばれて不都合なこともしていないことにも気づき、

あくまで心の中で淡い恋心みたいなものを感じたに過ぎません。

一方で妻とは始終顔をつきあわせ幾年月、もはや愛とか恋とかそんなこと考えたことすらない。

目の前にいて当たり前なのです。

といいますか、あまりにも巨大な存在故見えていなかったともいえます。

そのことに気づき、妄想もいいけど残り少ない人生なのでもう少し現実路線を大事に生きようなんて思った次第ですがね。

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