元同僚からの無茶な頼み

・やはり元同僚のS山さんから電話がありました。

この間は、1時間近く彼の家庭問題をあれこれと事細かく愚痴りながら、

話し続けましてね。

S山さんのかかえる闇の深さを再認識することとなったわけです。

そのとき、なぜ私に唐突に電話をかけてきたのか、

内容が自身の恥をさらす事になるわけで実に不思議でした。

何か私に要望でもあるのか、でもそれを言うでもなく電話は切れたのです。

あのとき、私の方から気を回して「なにかできることでもあれば」と言ってしまえばスムーズにいったのかも知れませんが、

一度それを言えば、あんたが言うから頼んだんだということになりかねません。

私はそれを恐れ口を閉ざしたわけです。

・しかしというか、やはりというべきか……再び電話がかかってきました。

如何にも気の利かない奴だ的な雰囲気を出しながら、

実は頼みがあるんだけどと!

どうやらあの元引きこもり息子のことのようです。

端的に言うならば、働き口を紹介して欲しいようです。

家族3人、発展的解消をして個々に歩き始めたはずでしたが、

息子がS山さんのアパートになだれ込んできてしまったわけで、

このままでは共倒れになってしまいかねません。

その辺のところですね。

助けてくれと!

うーん、これはしかし……、あの息子には迷惑かけられっぱなしでねえ、

あまり関わりたくないというか、

頭を小突いてやりたいくらいですよ 😈

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