痴呆老人との人間関係

・痴呆老人とはあのA婆さんのことです。

私が彼女にできることはもうほとんどありませんが、

事あるごとにスタッフに私を呼べと命令するようです。

私は親戚でも血縁関係にもなく、

グループホームへの入所時に世話をした縁者の方は別にいらっしゃいます。

・遠方で遠縁にはなりますがね……。

ですから、A婆に何かあってもすぐには駆けつけられないのです。

そういうこともあり私がときどき様子を見に入っていたのですが、

痴呆が進行してきますと以前の彼女ではなくなりましてね、

何かにつけ私を呼びつけたり命令したりする。

そのうちにホームでのボス的な地位を別の婆さんに奪われてしまい、居づらくなったのか……

盛んにスタッフにも八つ当たりするようになりましてね。

そのようにスタッフは言っております。

まあ、しかしそれは私にとってはどうすることもできない話でして、

スタッフから事あるごとに私に電話かけてこられてもですね、どうにもならないのですよ。

痴呆が進んでもなぜか私に対して強烈な印象が残っているようでしてね。

・スタッフには縁者の方がいるのだからそちらへ相談くださいと話はするのですがね。

昨日またスタッフから電話がかかってきましてね。

いつ面会に来てもらえるのかと……

このままではらちがあかないと思いましてね、A婆との関係を再度スタッフに話をしまして、

もうそちらには行きませんと。

縁者の方にご相談くださいと言ってしまいました。

私は冷たい人間なんでしょうかね。

よくわからなくなってしまいました。

痴呆老人との人間関係” に対して2件のコメントがあります。

  1. Rockey より:

    他人への親切は時々思わない結果を残しますね。
    私はオートバイ関係で色々と人の為に尽くしてきましたが、それが当然と思う人が多くて
    今では全ての依頼を断る事に決めています。冷たいようですが、それが一番の解決策でした。
    人の親切を当然のように只で利用しようとする人は本当に多いです。

    1. yoreyore より:

      コメントありがとうございます。
      結局自分でこれ以上はできないし駄目だという基準を持っておくことに尽きると思いますが、
      割り切る心と言いますか……

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