人間長くなると意外な人に会うものです
・私もすでにシニアの領域に足を踏み入れ、かなりの時間が過ぎました。
振り返れば、いや振り返ってもさして輝かしい人生でもなく、
ここで堂々とその一端を紹介するネタも無いのが事実ですが……
でも、そのときどきでいろんな人と接触がありました。
もう一度会ってみたい人や、二度と会いたくない人などいろいろです。
そして、その蓄積が現在に至っているとも言えます。
そして、昔会った人も生きて日々行動しておりますから、私と再び会う確率はゼロではありません。
今日も際どいところですれ違っているのかもしれませんが、気づかないだけ。
・先日久しぶりに隣町のモールに出かけました。
いつものフードコートで昼食を取ろうとしていたときのことですがね。
「あのー、失礼ですが……」
という声を背後から聞いた気がして振り返ると、年配の女性が立っておりました。
「あなたはXXさんですよねえ」
「はい、XXです」
「やはり」
その女性は、サラリーマン時代得意先のB社にお勤めの方でした。
私がよく契約の件で出入りしていた部署の方で、でももう20年近くは会ってないはず。
よくわかったもんだと……、昼食食べながらしばらく話したのですが、
すでに会社は辞めたのだとかで、それで彼女が聞くには
「部長さんはお元気ですか?」
元パワハラ上司Wジジイのことです。
最近亡くなった事を伝えると、にわかに動揺の顔つきになり涙がポロリ
その後はむせびあげるように只々泣き続けるのです。
周囲はおまえ何かひどいことをしたのか的な目つきで見るもんだから困ってしまいました。

