パン屋も終わりの日が近づいているのか

・なかなか売り上げの伸びないパン屋経営です。

併設のカフェでも、パンの売り上げが少ないとコーヒー飲んでくれるお客もじり貧状態。

そして、先日ですが常連の婆さんがモーニング代わりにパンとコーヒー飲みながら、

そういえばマスターってな感じでね。

どうやら比較的近くに広大な空き地があったのですが、

最近何やら工事に着手したようで、連日基礎工事を大々的に始めているのです。

・婆さんの話では、そこそこ大きなスーパーができるらしい。

ふーん、そうですか……(割と反応遅いでしょう……、そして、頭の回路が回り始めると)

スーパーの中にはパン屋もできるに決まっていることに気づきましてね。

急に頭の中が暗くなっていく…… まずいじゃないか!

婆さんの情報では、有名なスーパー(私も知っている……)なんだそうです。

…………まずいじゃん!

このパン屋も終わりの日が刻一刻近づいているのか?

・おそらく1年以内にはできてしまうんだろうなあ。

そのときどうなるんだろうなあ……

でも、手をこまねいて見ていても、あまりにも無策ですたい!

それに、余りにも惨めだ! バカだ!

今晩妻を緊急招集し、重大会議を開催しよう。

毎晩酒飲みながら会議みたいなのはしておりますがね。

今回の情報はレベルが違う……。

・てなわけで、夜には妻と喧々諤々の議論となりましてね。

頭の中は脳みそが沸騰寸前!

今まさに脳みそが溶けて味噌汁状になろうかというそのとき、電話がかかってきました。

菊田老人からです。

まだ長谷さん宅にいるようでしたが……、開口一番「金貸してくれよ……」

「この非常時に(我が家だけの……)何を言うのだ、君は!」と心中ではぶち切れたのはいうまでもありません。

「いや、実際あんたねえ、タイミングが悪い! 最低だ!」

菊田老人は「???」

「とにかく、金はうちにはありません。先日奥様にあなたに金を貸さないようにきつくいわれていますので」

そう一方的に話して電話を切りました。

他人のことにかまっていられる状況ではないよなあ…… 🙄

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