歳には関係なく二日酔いの朝はつらい
・人間というものは不思議な生き物なのです。
前日深酒をし、翌朝の限りなくつらい二日酔いを経験しながら、
そしてもう酒は二度と飲まないと誓いながら、喉元過ぎれば忘れてしまいまた飲んでいる。
そしてまた同じことの繰り返しだ!
そんなことを延々生涯にわたり続けているこの私は一体何者だ?
そうなんです、私は何度失敗しても同じ過ちを繰り返す大馬鹿者なのです。
・そんなこと今更わかっているのですが、とにかく二日酔いの日はつらい。
そして、年々酒が抜けるのに時間がかかるような気がします。
身から出たさびですから、文句の持って行きようがないのですがね、
今日一日耐えるしかないと思いつつ、妻はどうしているかなと……
私はカフェのマスターですから、隣のフロアのパン屋をチラ見。
すると、パン屋の奥の方で妻が夢遊病者のようにウロウロ。
これはまずいなあ。
とにかく昨夜は単なる二日酔いに加え菊田老人を泊めたので、余計な神経を使ってしまったなあ。
しかしねえ、帰るんだったら一言礼くらい言って帰ればいいのにねえ。
玄関も開けっぱなしで不用心だったし……、なんてことをつらつら考えながら、
・今日は早く店を閉めようか……
でも、そんな日に限ってあまり客が来なくて、いつまでも売れ残っておりましてね。
徐々に酒の影響も引いてきまして、夕方かろうじて健常人に戻るころやっと店を閉める時間に!
あー、しんどかった!
ずっと一日中修行をしていたような気分だなあ……
まあそれはそれとして、妻は早出だったのでとっくの昔に帰っていきましたが、
私は店の片付けやら戸締まりをして、帰途に付こうとしていますと携帯に電話あり!
妻からでした。
一刻も早く帰ってこいと!

