長生きして何かいいことありますか
・高齢社会のただ中で生きている高齢者の私です。
そして、長生きをすればするほど体は動かなくなり、昔の自分の体を知るだけに不本意な気持ちも強くなる。
そんな日々の中で何を思うのか……
長生きすることが幸せなのか?
難しい問題ですがね、もちろん人それぞれ思うところは異なるでしょう。
であるならば、私はどう思うかという一点につきますがね。
他人のことをとやかく言っても、探っても、ある意見が多かったからそれが正解というものでは決してありません。
・宗教家でもないですから、論理だった見解なんてありませんしねえ。
この世間並みの脳みそで考えた結果どう思うか……
あくまで人生は長さではないはずです。
内容です。
しかし……
自分の納得できる人生とは、自分のやりたいことをすべてできた人生なのか?
でも、仮にそうだったとしても、人生の最終盤に不幸が訪れたらどう思うのか……
いろいろ各論がありましてね。
結局、この脳みそが導き出したことは、成るようにしか成らないのだから、
深くは考えずに自然体で生きていこう、そしていずれは命運尽きるはずだからそのとき別に不幸だったとしてもそれも人生だと思うことにしよう。
そういう平凡な考えしか得られませんでした。
もともと平々凡々な人間ですから、賢人の域に及ぶことはできませんしねえ。
そう納得するようにしましたが、今のところは……ね。
しかし、何の取り柄もないこの私が生きていられるこの国は、私にとって優しい国だったということなのでしょうか。
いろいろ不平不満の情報は飛び交っているようですが、言い出したらキリがないこともわかっています。
不満を解決する力が自分にはないことは、すでに今までの人生でいやと云うほどわかっています。
そして、今すべきことは毎日地道にパン屋で働き、年金をいただき、たまには妻や友人たちと大衆酒場で飲んだくれる。
これが私の人生なのでしょう。

