リタイヤシニアのパン屋稼業
・本年から妻のパン作りに始まり、併設のカフェを任されて、気づけば4月です。
早いものです。
前店主夫妻から引き継いだのですが、やはり一度は売り上げが落ち、
いろいろ改善した結果、なんとか持ち直し始めております。
しかし、改善と言いましても肝心の前店主のようなパンのクオリティにはまだ及びません。
・妻も奮闘中で、できることをまず固めて地道にやっていくほかはないのです。
そして、私の同フロアでやっているカフェには隣で買ったパンをカフェでコーヒー飲みながら食べていただく。
なんとかこれをベースにしてつなげていこうという算段です。
しかし、実際のところ売り上げからパートの人件費や材料費や家賃など諸経費を引くと悲しいかな……
ほとんど儲けはありません。
年金に少しだけ上乗せできる程度でしてね。
年齢も考慮に入れ、この先の長期ビジョンなんて考えられませんから、
本当に目先のことしか考えず、赤字になれば店をたたむ覚悟でやっております。
元々、前店主夫妻の奥様が妻の古い知り合いだった関係で、バイトで拾っていただいたのですから、
今のように店を任されている現実は贅沢な限りです。
・しかしねえ、この立場になって初めて気づいたのですが、零細店舗の現実は厳しいです。
前店主夫妻の売り上げもどの程度かわかってしまいましたが、
実際のところこれで数十年間生きてきたのですから大したものです。
そして、店をやめてもサラリーマンのように退職金はなく、年金も基礎年金のみですからねえ。
私のサラリーマン生活はまだましな方だったのかもしれません。
もっとも、中小企業だった関係でろくに退職金なんてありませんでしたがね。
世の中そんなに甘くはない。
私もサラリーマンやめて年金のみの生活になり、生きていくのがずいぶん厳しくなりました。
いくつもバイトしながら今の状況になっていますが、チャルメラにもお世話になりましたしねえ。
ブツブツ……