妻の愚痴の多さに閉口するシニアの私

・近年私の口数が一段と少なくなっているのではないかと思っております。

なぜなのか……

爺さん特有なのかどうなのか、高齢者特有というわけでは決してありません。

婆さんは老いても益々口は達者で、話術に磨きがかかっているのです。

でも、ジジイは違う。

無口なジジイが世に溢れているようで、どうもおかしい。

とある日、見方を変えて最近妻の愚痴が一段と増えたことに気づいたのです。

・私にとってはどうでもいいレベルのことをほじくり出し、徹底的に攻撃するのですよね。

それも、自分には到底実害があるとは思えないエンタメ業界のゴシップ的なものにはじまり、

政界のスキャンダル、例えば某首相の商品券問題とか……

そして、その手のものは手を変え品を変え連日テレビ放送をしているわけです。

ときに有名論客を招いて討論させたりもする。

その一挙手一投足をテレビの前にかじりつき見入っていましてね、

そこから得た情報を素早く消化し反芻し、自分の言葉で発するわけです。

・そのときの内容が世も末だと言わんばかりの内容で……

でもまあそれは規模の大きな話ですから、多少は受け流すにしても、

同じ調子でパン屋の運営とかお客の対応など細かいことに関して、あれこれ言い出しましてね。

鋭い切れ味でお客をぶった切る。

そこまで言わなくても……

しかし、翌日そのお客が店に来ると、昨日の天誅のごとき言い草はおくびにも出さずに、

毎度ありがとうございますと……米つきバッタ状態なのです。

そのギャップに唖然、そしてそのような表裏を毎日見せられていますとね、

徐々に話すことが虚しくなってきまして、口数が少なくなってしまうという、

これってどうしたらいいんですかね?

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