シニアの社会は旧態依然
・陽気も良くなり心ウキウキ……久しぶりに隣町のモールへ
そこで、フードコートに立ち寄りましてね。
好物のカツ丼を食べたのですが、問題はその席です。
半分は爺婆の陰の領域、右半分は赤ちゃんずれの若い奥様たちの陽の世界だ。
誰でも明るい領域に行ってみたい!
しかし、親和性の点から行くと陰りの世界に決まっておる。
そして、手招きする方が……と思いきや、元パワハラ上司のWジジイ
どうして?
この場所は私が一人静かに落ち着ける秘密の場所だったのだけど、
だから知人の誰にも言わなかったんだけど、なぜあなたがここに?
うろたえる間もなく、容赦のないここへ来いというダミ声が聞こえてきた。
よく見ると、他に見たことのある方々が5人程度、でも記憶にはあるけどあまり話した記憶はない……。
仕方なく近づくほどに記憶がよみがえりましてね。
・それは紛れもないサラリーマン時代の社の重鎮たちだ!
いやだ!
もうやめたんだから関係ないと言えば関係ない、しかし……
これは長年に渡って染みついたものがありますねん。
彼らは穏やかに私を招き入れてくれたのですが、私は違う。
すでに無意識にへこへこと米つきバッタに様変わり、といいますかそれ以外の行動がとれません。
言葉遣いも、態度も……籾手で丁寧な言葉遣いなんかしちゃってね。
どうやら方々の話をまとめると、不定期にここに集い雑談なんかしているらしい。
ここは……私だけの憩いの場だったはずなのに、実のところ最も危険な場所だったんだと!
しかし、この場所を捨てるともはや心を和ませる場所がなくなってしまう……。
それとなく隣の元常務に聞くと、大体の雑談日が判明、その日だけは避けねば!
ああいやだ!