シニアになっても性格の強弱は影響する

・このところ改めて絶望することがありましてね。

世の中冷静に見回してみましても、歳を取ってもですね、

性格の強弱は老人社会でも優劣を形作っているということです。

むろん私は弱い方に属しますがね。

強気に出られる人は、多くの場合押しも強いのです。

そして、性格の弱い人は大体は押しも弱い!

するとですね、戦う前から勝負は決まっているのです。

・そして、案の定無意識にグループの中で自分の立ち位置を探り、

自分はこの辺かなと決めてしまっている……

しかし、押しの弱い私でも悔しい気持ちはあります。

なので、一応は抵抗してみます、たとえば元上司のWジジイにもう引退したから対等なのですが、

その前提で宴会の席で私が上位に座ろうと画策しましてね。

でも、あんたはここだろうと一言いわれるとへいへいと抵抗するまでもなく席を譲ってしまう。

話の途中で、割って入りそれはないですよと反論しかけると、

にらみつけられて口をもごもごとかね。

今ならけんかしても決して負けない位Wジジイは衰え、私が上位にあるのに性格は生まれたときのまま。

・さらには、A婆さんの件です。

彼女も口は達者で気が強い、従って押しも強いのですがね。

とうとう頭が高齢で怪しくなりグループ施設に入所してしまいましたがね。

しばらくして様子を見に行くと、入居者が8人いてすべて婆さんで、

きっちりピラミッドの頂点に君臨しておりました。

こうなってきますとね、生まれたときから何かを成し遂げられる人間はすでに決まっているわけです。

生まれた瞬間、あんたはこの辺りの人間ですって……

でも、それってこれからの長い人生うんざりしますよね。

もっとも赤ん坊だからそんなこと何も考えてないんだけど、すでに社会のどの辺りで生きていくのかわかっているんですよ。

つまらん社会だ!

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