シニアには逃げ出したい現実がある
・昨日スーパーで目撃した近所シニアの方が忘れられません。
時々酒を酌み交わしますが、そのときは自分は元会社役員だったと……
特にマンション住まいの私に対しては、最初から高いところから見ていてね、
部下扱いなのです。
つまり、駒です。虫けら的地位で見ている……?
・その爺さんがです。
奥さんと買い物、そしてパックに入った少しばかりのちらし寿司が食べたかったのでしょうねえ。
それを奥さんのかごに入れたばかりに、怒声でもって叱り飛ばされた。
うちには金がないんだと!
そこには何の演技もなく、常日頃の生活が現れているわけです。
そして、二人の主従関係が端的に表れているのですよ。
私は唖然と……
しかし、高慢ちきな近所シニアはそこからは決して抜け出せません。
それも、あらわになってしまいました。
彼には抜け出すための手段が全くないのです。
・かれの心の中はどうなのでしょうか?
どんな楽しみがあって毎日を過ごしているのでしょうかね。
ときどき開く私を含めた近所のシニアたちとの宴会ぐらい?
そこでは元会社役員だと言い張りふんぞり返ることができる。
そして、たとえば私に向かって顎であれやれこれやれと……
・しかし、私は今日切り札を手に入れました。
でも、これは余程のことがない限り出しません。
出した瞬間、彼はもう一気に人生のどん詰まりまで追い込まれてしまいますからね。
でも……私とすれば心に得体の知れない余裕が生まれてしまいました。
ただし、こんな自分がいやでもありますがね。
つまらないことで、一喜一憂しながら生きている大衆の一人に過ぎないと、
自覚した瞬間です。