栄枯盛衰は世の常か

・私がこよなく愛する近所の商店街です。

いろんな商店が軒を連ね、人々が行き交う。

なんかこう大衆の息づかいが聞こえてきそうな気がしまして、時間を見つけてはうろついております。

ところで、名もないいちシニアのおっさんが定年退職後もなんとか生きてこられたのも、

この商店街があってのことかもしれません。

思い起こせばかつてたまたま入った薬局で、そこの店主婆さんがバイトしてみないかと拾ってもらってからです。

不幸にも婆さんはあの世に行ってしまいましたが、

息子のが焼き鳥屋を始めそこで妻と務めることに……

他にもマンション管理人の仕事も紹介してもらいましたしねえ。

うどん屋でも短期にバイトしていましてねえ。

・そう考えると、この商店街がなければどうなっていたかわかりません。

年金だけじゃ生活できませんからね。

その愛すべき商店街ですが、肝心の息子がやっている焼き鳥屋が潰れておりましてね。

危ないということは以前から耳に入っていたのですが、

私もパン屋の方が忙しくてね、それで久しぶりに前を通ってみると、すでに焼き肉屋になっていました。

息子は……どうした?

中をのぞいても経営者は別の方のようでね。

奥さんもどうしたのやら……

やはり、人の絶えない商店街ですが、詳しく見ていけば店もなくなっては新しくなり、

栄枯盛衰は世の常でしょうか。

いや、そんな感傷に浸っていてはいけません。

それは明日の我がパン屋なのかもしれませんから!

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