爺さんより婆さんに感じる親近感

・私はジジイですが、なかなか初対面の爺さんとの会話には苦労します。

長年社会の一線で生きてきたという自負のようなものがあるのでしょうか……

お互いにです。

むろん表立って口にはしませんし、意識していない可能性もありますがね。

ところが話をしていると、私はこれだけのものを持っている、あんたとは違うと……

そんな圧みたいなものを感じるときがあります。

そのとき、ははーんこの人は自分が何者かを私に分らせたいのだなと!

でもねえ、今話している内容がそんなこと教えてもらっても全然関係ないのです。

お互い意思の疎通ができれば良いじゃないのか!

でも、その前にわしはこんな人間で……と、私に知らしめてなんとなく優位性とかマウント取りたいのでしょうかね。

小さいのです。

・それに比べ、婆さんは自然と会話がはじめりましてね。

世間のことやどうでも良い昨日のテレビ番組のことや、でそれで十分盛り上がることができてしまいましてね。

それでいいんですよ、過去の栄光やら地位なんて語ったところで、

そして私に知らしめたところで、私と次に話しをするときに邪魔になるかもしれません。

だったら、知らない方が自然な形で相手を見て話ができるのではないかと……。

そんなところから婆さんに親近感を感じているんかもしれません。

それは、異性だということではないのです。

そういった性的な魅力はすでに失せておりますからね、私の場合……。

ちょっと寂しいけれど。

ただ、そういうふうに垣根なく婆さんに話をしてしまうと、

妻には不審の目があるようでしてね。

しかし、焼き餅を焼いてくれる人がいるということもまた楽しい人生なのかもしれません。

爺さんより婆さんに感じる親近感” に対して2件のコメントがあります。

  1. 山雨乃兎 より:

    文章がほのぼのしていて、内容が面白いですね。
    自分が凄い、または凄かったことを、こちらが訊いてないのに言ってくる人は、話していてしんどいです。
    たしかに、男に多いかもですね。
    奥さんの誤解を解くのも大変ですね。(^。^)

    1. yoreyore より:

      コメントいただきありがとうございます。
      長年夫婦であっても異性は異性、そこはなかなか理解できない精神面の深い部分があります。

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