老いても垣間見える婆さんの色気

・若いころは男女ともそれなりに魅力的な存在だったはずです。

それは、生物学的には次世代に子孫を残さなければなりませんから、

異性を引きつけるような身体的魅力があるはずなのです。

ところが、老いてきますと、もう必要がなくなるわけでね。

徐々に萎んでくるといいますか、まあ役目を終えたのですから当然なのかもしれません。

ただ、精神面はまた別です。

最盛期の記憶が残っていますから、いつまでもそのような状態でいたい!

でも現実がこれでは……そして、寂しさがこみ上げてくる。

わかります、私もそうですから……

・そんな感情があるからなのでしょうか。

ときどき老いた婆さんと話をしていると、若かりしころの片鱗を見せることがあります。

瞬間的に女性ホルモンが濃縮されるのかもしれませんがね。

はっとするような色気といいますか、一瞬ですがね。

そのしぐさや配慮など、そのときジジイはドキッとしてコロッといってしまう。

そして、良い歳して婆さんの尻を追い回すのですよ。

まあそれを老いらくの恋的な言葉で古くから認知されているのかもしれません。

でも、秋の落ち葉がちらほら散っていく様に例えるのでしょうか。

若いころは対岸から、老いた二人の迫りつつある死というものを頭に浮かべ、

暖かく見守ったりもしましたがね。

・いざ自分がその立場になってしまうと、微妙……

言っておきますが、私はまだそんな婆さんの一瞬の色気でイチコロになり、

鼻を伸ばしてよだれ垂らしてウロウロしてはいませんがね。

カフェにいるのです、そんなお客がね。

それも一組だけじゃない、複数確認しています。

でも良いじゃないですか、生きる目的ができてね。

でも、成就できなかった場合はどうなってしまうのだろう?

それが心配です。

他人のことだけど……

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