婆さん介護施設に入る

・すっかり腐れ縁になってしまったA婆さんのことですが、

今でもときどき昼飯は共にすることがありましてね。

私が以前マンション管理のバイトをしていたころのマンション住人であり、

よく昼には下に降りてきて管理人室を覗き、一緒に飯でも食べないかと……

二人で近くの大衆食堂に行き、愚痴を聞かされておりました。

更に遡れば、私が最初にバイトした薬局に出入りし、薬局店主の婆さんとだべっていた方でもあります。

・しかし、高齢になり最近はめっきり体力が落ち心配していました。

遠縁の方がいたようでその人の尽力で、グループホームに入ってはどうかと……

少し痴呆を疑う場面も出てきましたからねえ。

このままでは心配です。

同じような年代の同じような症状の方々と生活することで、

気分転換にもなり環境が一新されれば、痴呆の進行も抑えられるのではないかと思います。

で、遠くに行ってしまうのかと思いきや話を聞いてみると、

そのグループホームは私のマンションからそう遠くはなさそうです。

なので、時間を見つけて面会に行くことはできるようです。

・A婆もその辺のことが判明し少し安心したようです。

高齢になるといろいろ予測のつかないことが生じますから、

気にかけてくれるスタッフが常時いてくれれば安心です。

で、荷物の整理とか手伝えといわれちょくちょくマンションに顔を出しているのですが、

よく息子と間違えられましてね。

ただの知り合いだというと、急にこいつはオレオレ詐欺的な奴じゃなかろうかという目でスタッフが見るわけです。

ギスギスした面倒くさい世の中になりましたねえ。

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