老人は自分を老人だと思っていない

・案外自分はまだ大丈夫だと思うものなのです。

高齢社会ですから、世の中老人で満ちあふれていますが、

同時に高齢者には配慮を的な文言が巷に溢れています。

だから、けっこうみなさん高齢者には優しいのですが……

当の本人は自分が高齢者だという自覚がない。

むしろまだ自分は大丈夫だと高をくくっていまして、

それが根拠のないプライドにもなっているわけです。

私の場合も、たしかに体は昔のようなしなやかさも持久力もなく、

すぐに疲れるやら膝が痛いやら……随所に問題を抱えています。

・が、でも自分は老人だという自覚はありません。

心の底では年老いたとの諦めはあるのですがね。

なぜか心の中でなんとなく思っているだけで、日ごろはまだ大丈夫だと……

むしろ若者が周囲で話をしていると同じ目線で話をしてしまう。

そこでジジイ的な対応をされると戸惑い、

電車で席を譲られるとおれ?と思ってしまい、一瞬馬鹿にされたのかと思ってしまう。

しかし、ここで自分が老人であることを認めてしまうと、そこには寂しさが残るだけのような気がして……。

てな感じです。

人間って難しいものなのですねえ。

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