歳を取ると後ろ向き思考が多くなる
・なんだかんだと言いながら老人の分野に足を突っ込み、
それが年々深まりを見せている私です。
ということは、人間を長くやっているということでもありましょう。
取りも直さず生きて来れたということでもあります。
そういう状況を勘案しますと、本来であれば幸せ気分に浸っても良いのではないか?
でもね、実際はその逆のことが多いのです。
つまり、思考がネガティブになりがち……
どうしてなのだろう?
おそらく幾つかの複合要因があるのです。
たとえばシニアになり肉体的衰えが増していて、それが年々大きくなっているという実感。
すると、来年はもっと体が動かなくなるはずだと……
ついつい今までをもとに将来の体を類推してしまう。
すると、後ろ向きの思考になる。
・或いは、自分に近い年代の先輩が一人減り二人減り……旅立っていく。
そこには寂しさしか残りません。
楽しいはずがない。
若いころよく行っていた野球場に行っても、周りはみんな若者が多い。
そして、こちらの足元がおぼつかないと、親切に手を差し伸べてくれる。
おじいちゃん大丈夫ですか?
おじいちゃん、つまり私です。
あー、俺は若者ではなかった……
というふうな状況が積み重なり、思考的に積極性がなくなってしまう。
でもしょうがないよね。
人間の通る道なんだから、一度しかないのだけどね。