ジジイという生き物の正体
・大きな声では言えないのですが、いや言いたくないのですが、
年々食事量と飲む酒の量が少なくなっているのです。
若いころは目の前に置かれているものはすべて平らげていたのですが、
今はもう見ただけで食欲が低下してしまいます。
こんなに食えないよとか、これ飲むと二日酔いがひどいだろうなとか……
完全に眼前の食事に圧倒されてしまっている。
これも、体が老いて機能低下に陥りつつあるのでしょうかね。
ですから、最近飲み会といってもシニアの仲間ですから、
皆さん注文する量がしれているのです。
・そして、爺さんの集まりですからさほど皆さん雄弁でもない。
だったら何のために集まっているのか……
それは、孤独感解消のためでしょう。
衰えつつあることはシニアの皆さんみんな実感しているところですから、
みんな怖いのです、そして寂しい!
つまり、そこから逃れたい! 一瞬でもいいから……
なので、一人より二人、二人より三人、……
グループでいるとなんとなく孤独感を解消できる。
飽くまでそのときだけですがね。
そして、飲めなくなった酒を無理にちびちび、喋るの不得手なのにだんご状に固まっている。
これがジジイという生き物の正体なのです。
付け加えますと、それだけです。
中身はありません。
百歩譲って、私の場合としておきましょう、ジジイさんたちに失礼かもしれませんからね。