夫婦とはなんぞや、と老いて考える
・今、夜中です。横で妻が寝ています。
そして、私は意識があり、妻のいびきは一段と大きく……
私は益々頭が冴えてきて……そろそろ一発蹴飛ばそうか……
たぶんその逆の日もあるはずです。
なぜなら朝目が覚めるとなんとなく太もも辺りに痛みを感じるときがあるからです。
それもやむにやまれぬ精神状態だったのでしょうね。
もう結婚して40年近くの歳月が経っていますから、
今さら横に寝ていたからといって抱きついて何かをしようとか、
そういった感情は微塵もありません。
というか、想像してもあそこが大きくなってこないのですよね。
つまり、あちら方面の要素はないのですが、
であれば年老いた今、夫婦とは如何なる価値があるのか……
これが意外と難しいのです。
・同じ屋根の下で生活していることに間違いはありません。
話しもしますし、時にけんかもする。
あまり慰め合ったことはないかも……
ただ、狭い空間に女性という異性がいて、一緒に生活している。
その異性をずーっと横で数十年見てきても、まだ分らないことがありそうでね。
目に見えない部分です。
思考的なものかもしれません。
体のつくりは異なることは見れば分りますが、精神的な部分は見えないのでよく分りません。
ただ、明らかに私つまり男とは異なるのです。
それを見続けて数十年。
たぶん分らないまま人生終わるのでしょうかね。