生活環境は人間を変える
・私も会社を定年退職になりずいぶんになります。
年金生活をはじめたころ、サラリーマン生活が終了し、
毎日の通勤がなくなりさっぱりした気分で開放感を味わっておりました。
しかし、今まで当たり前のようにあったものが今はもう無い!
ということに気付きはじめたのです。
それは、ある種の錦の御旗のようなもの
つまり、バックに会社がついている心強さといいますか……
よくよく考えてみると、出張で人と会う場合も相手は私なんてどうでもよく、私の会社と会っていたのです。
それがなくなり、ただの人状態に……
それは一人の人間として勝負し生きて行くことを意味します。
その時初めてわかるのです。
私には何もない……悔しいけど、驚くほど何もありませんでした。
・まだ子供であれば、親がついてくれていますが、シニアになるとからっきしなにもない。
これって非常に寂しいのです。
しかも、年金だけじゃ生きていけません。
もう、バイトするしかない。
これはねえ、もっと惨めなのです。
何も持たない人間が、零細店の店主にヘイコラ頭を下げ客にはもっと頭を下げ、
なんとか時給を頂く!
そんな生活を続けていますと、何かが変わります。
具体的には言葉にしづらいのですがね。
その先には、もう開き直りです。
プライドの喪失とかもありますねえ。
でもそのプライドも大したものではないのですが、
その辺りから大衆シニアとしての自覚と生活がはじまるのでした。
人生いろいろですが、この先長くはないのですが、どういう状態まで変化していくのか……少し楽しみです。